人生を生きるということは楽しい事ばかりでは済まない。
生まれた環境、避けようのない哀しみなど
人は誰も哀しみを背負いながら生きている。
KOHの人生もまた簡単な状況ではなかった。
哀しみの中で希望を見失わないために描かれた『存在しない光』それがKOHの作品制作のルーツとなっている。
『どんなに厳しい状況でも「光」があれば進んで行ける。
たとえそれが幻だったとしても。』
今、日本の美術界の状況は19世紀のフランスとよく似ている。
サロン(日本でいう公募団体)は非常に閉鎖的で
新しい文化を受け入れようとしない。
また、日本のマーケットでは以下のような言葉がたびたび使われる。
「絵を売りたいのなら、美人画、猫の絵、金箔を使った絵を描け」
日本美術界の現状を少しでも変えていきたい。
現代印象派という言葉には作品のスタイルだけでなく
このような意味合いも込められている。